S90のボディサイズは、全長4965×全幅1880×全高1445mm、ホイールベースは2940mm。V90は全長4935×全幅1880×全高1475mm、ホイールベースは同値。ワゴンの方が30mm短く、全高は30mm高くなっています。
ライバルと比べると、メルセデス・ベンツEクラスのセダンは、全長4930×全幅1850×全高1455mm、ホイールベースは2940mm。新型にスイッチしたばかりのBMW5シリーズ(セダン)は、全長4945×全幅1870×全高1480mm、ホイールベースは2975mm。アウディA6が全長4945×全幅1875×全高1465mm、ホイールベースは2910mm。
ドイツプレミアム御三家よりも全長が20〜35mm長く、全幅も5〜30mmワイドになっていて、全高はEクラスとともに最も低くなっています。実車を目の当たりにすると大きく見えるのは、やはり全長の差、そしてデザインがそうさせるのかもしれません。また、ボルボが主張するようにFF(もしくはAWD)には見えず、FR高級サルーン(ワゴン)的なフォルムに見えます。
搭載されるパワートレーン、駆動方式はXC90と共通で、2.0Lガソリンターボ+8ATの「T5(FF/AWD)」、2.0Lガソリンターボ+スーパーチャージャー+8ATの「T6/AWD」、プラグインハイブリッドの2.0Lガソリンターボ+スーパーチャージャー+8ATにリヤモーターを組み合わせた「T8/AWD」を設定。
安全装備の充実ぶりはボルボの魅力ですが、S90/V90ではさらに強化されています。XC90で採用された世界初のインターセクションサポート(右折時対向車検知機能)やS90の大型動物検知機能(夜間含む)などの新「City Safety」を搭載し、XC90を含めた4つの世界初を含む15の先進安全装備が用意されています。
ほかにも、部分自動運転機能として、いわゆる「レベル2」に相当するドライバーサポート機能も搭載されています。こちらは改めて別の記事でご紹介する予定ですが、安全装備とともにこちらも全車に標準装備。
気になる価格は「S90 T5 FWD Momentum」が644万円、「S90 T6 AWD R-Design」が749万円、「S90 T6 AWD Inscription」が842万円。「V90 T5 FWD Momentum」が664万円、「V90 T6 AWD R-Design」が769万円、「V90 T6 AWD Inscription」が799万円、「V90 T8 Twin Engine AWD Inscription」が899万円です。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)