予約受注で約8000台ということは、当面は月販2500台を余裕でクリアできるでしょう。問題は売れ続けるかどうか。新型プリウスPHVの価格帯は、326万1600円〜422万2800円。
ノーマルのプリウスは、242万9018円〜339万4145円。装備が違いますからプリウスとの単純比較はできませんが、プリウスの上位グレードと現実的に検討できる価格差に収まっています。
先代プリウスPHVよりも倍以上となる68.2kmというEV走行距離(最高速は100km/hから135km/hに向上)をはじめ、普通充電(200Vもしくは100V)、急速充電、ソーラー充電といった充電方法、専用の内外装が与えられて見栄えもグッと良くなった点などがどう評価されるかが売れるかどうかの鍵を握っています。
なお、新型プリウスPHVは、FFのみでE-Fourの設定はなく、またFCVのMIRAI同様に4人乗りのみとなっています。5人乗りもしくは4WDが必須の場合は、プリウスPHVではなくプリウスを選ぶ必要があります。
(文/写真 塚田勝弘)