東陽テクニカは、独・comemso社製の中国EV急速充電規格「GB/T 27930」に対応する「GB/T DC 充電アナライザ/シミュレータ」を販売すると発表しました。
東陽テクニカは、2016年6月から日本のCHAdeMO規格に対応した「CHAdeMO アナライザ/シミュレータ」を販売しており、 今回、EV市場が急速に拡大している中国の急速充電規格である「GB/T 27930-2015」に対応した 「GB/T DC アナライザ/シミュレータ」の販売を開始し、中国市場に参入することになります。
充電アナライザ/シミュレータは、EV充電器(EVSE)と電気自動車(EV)の間にインラインで挿入して、EVSEとEVとの間で充電中にやり取りされる制御信号と、充電回路を流れる電流/電圧を同時に計測することができる計測器です。
EVSEとEVの間でやり取りされる制御信号と充電回路を流れる電流・電圧を記録することにより、充電中断などの障害事象をつぶさに捉え、原因究明のための最適な情報を得ることができます。
さらに「GB/T DC 充電アナライザ/シミュレータ」にはシミュレータ機能が備えられており、EVSE またはEVのシミュレーションが可能になるということです。
近年、自動車業界では中国のEV拡大政策に対応して、中国向けのEV関連部品を販売する動きがあり、今回の東陽テクニカの中国向け充電アナライザ/シミュレータ販売開始も、その一環であると見られています。
(山内 博・画像:東陽テクニカ)