「マツダ・ロードスターRF」は上だけでなく下も違った!?

そもそも「ロードスター」の開発では「電動格納式ハードトップ搭載車が前提にあった」と、開発を率いた中山 雅 氏は語ります。

電動格納式ハードトップ搭載車は多くの販売を期待できる反面、よりコンパクトにまとまったボディに果たしてルーフをどう収めるか?が課題に。フロントタイヤと乗員との距離が離れる一方でホイールベースは短く、ドライバーの後ろの余裕は先代より70mmも少なかったそうです。

当初はルーフを8分割して収める案も検討されましたが、やはり収まりが悪く、カッコも良くないという指摘を受けてボツに。しかし、中山 雅 氏と南澤 正典 氏(エクステリア担当)には腹案がありました。

それが、あえてリヤルーフを残すスタイルでした。その場でスケッチをさらさらと描き、「ここ(リヤルーフ)を残す前提でデザインさせてくれませんか?」と提案。すると、マツダのデザイン&ブランドスタイルを担う前田 育男 氏はひと言「これで行けよ!」と。