パサートにも搭載されている渋滞時追従支援システムの「Traffic Assist」は、起動速度が30km/h以上で、作動速度は0~60km/h。停止状態から一度30km/hを超えれば設定できます。
ドライバーがあらかじめ設定した先行車との間隔と車速を自動で保ちながら、走行レーンも同時に維持するようサポートする機能で、0〜60km/h内、つまり街中や渋滞時の高速道路などで作動するアダプティブクルーズコントロール(ACC)であり、レーンキープ機能も加わることで半自動運転が可能になります。
さらに、全車速追従式のACCやレーンキープアシストシステム(Lane Assist)により、中・高速度域の車間・車線維持にも対応していますから、全速度域において半自動運転が可能です。作動条件はドライバーが両手でステアリングを握り、ハンドル操作をすること。
以前パサートで試した際には、道路の黄色の線を認識しないことがありましたが、先行車への追従、レーンキープともに高精度で、ドライバーをサポートしてくれました。
TSI Highline(379万9000円)とTSI R-Line(397万4000円)は同装備が追加されても車両価格は据え置きで、TSI Comfortlineのセーフティパッケージの価格も変更ありません。
なお、TSI Comfortlineには「アップグレードパッケージ(TSI Comfortline専用オプション)」に、新たに「クロームパッケージ(サイドウィンドウ)」と「シルバールーフレール」が追加され、エクステリアの質感向上が図られています。アップグレードパッケージの価格は20万円です。
(塚田勝弘)