■VOLVO・XC90:3点
2016年もSUVは活況に満ち、既存モデルの改良だけでなく、新モデルの発表も相次ぎました。
見た目や走りの良さなど、訴える魅力は様々ですが、「XC90」はインテリアの仕立てがユニーク。ウッドやレザーなど素材だけでなく、車内に一歩踏み込んだ瞬間に他者と似ていない「XC90」だけの世界が広がっています。
また、7人乗りの大型SUVとして初となるプラグインハイブリッドの採用も見所。ボディの大きさを感じさせない滑らかで上品な乗り心地もインテリアの雰囲気を盛り上げます。
■ルノー・トゥインゴ:1点
ここまで紹介してきたクルマは、いずれも素晴らしい魅力を持っていますが、いささか現実的ではなかったかもしれません。しかし、「トゥインゴ」はその限りではありません。何と言っても価格は200万円を下回るのですから。
小さなボディは取り回しに優れ、またエンジンを車体後方に積んだことで空間を稼ぐことにも成功。0.9Lターボエンジンと6速DCTでもキビキビと走ります。
押さえるべきポイントは押さえた上で「トゥインゴ」は見た目が良い。艶やかなボディカラーだけでなく、樹脂製パーツやヘッドライトからテールライトへ繋がるホワイトのラインなどのアクセントが、ボディのメリハリを強調し、小さいながら存在感に溢れています。道具ではなく、パートナーとして愛着が湧きます。
かつて、クルマは持つこと自体が憧れだったと聞きます。徐々にマイカーは当たり前になり、いまでは「なくても困らない」という声が大きくなりつつあります。そんな中で、それでも「欲しい!!」と思わせるクルマが2017年も登場することを期待しています。
(今 総一郎)