デンソーとNEC、AIやIoTをADAS・自動運転・モノづくり分野に利用する協業を開始

トヨタ系の自動車部品大手・デンソーと電気大手のNECは、高度運転支援(ADAS)・自動運転・モノづくりの分野で協業を開始しました。

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両社の協業は、デンソーの持つ自動車分野での技術に、NECのAI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を取り入れることを狙っているようです。

両社は、ADASや自動運転については、デンソーの安全技術とNECで開発したAI(人工知能)を組み合わせて、危険を予測して安全を実現する製品を共同開発します。

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今回の協業の特徴は、両社が技術を提供しあうだけではなく、開発速度を迅速化するためにNECグループのシステム開発要員がデンソーの製品開発に参加する点です。

また、最近話題になっているモノのインターネット・IoTについては、セキュリティ製品・モノづくり(製造技術)に関する両社の保有技術を組み合わせて、協業を検討しています。

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デンソーは今回のNEC以外にも電気業界の企業との連携を増強しています。

最近明らかになっただけでも、①AI技術で東芝と、②画像センサーでソニーと、③画像認識でモルフォと、④プロセッサ技術で英国のイマジネーションテクノロジーズ社との連携が発表されました。今後もデンソーと電気業界との連携・協業が増加することが予想されます。

(山内 博・画像:デンソー)

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