どこを削って痩せたの? 新型スイフトはフルモデルチェンジで120kgもダイエット

スズキのコンパクトカー「スイフト」がフルモデルチェンジ、2017年1月4日より発売されます。

スポーティでスタイリッシュというスイフトらしさを強めたという新型モデルでは、「ハーテクト」と呼ばれる新世代プラットフォームを採用、全車で1t未満という軽量モデルに仕上がっているのも注目です。

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その車両重量はFFで840~930kg、4WDでも930~970kgとなっています。先代モデルに対してマイナス120kgという大幅な軽量化の秘密は、新世代プラットフォームにあるのでしょうか。

たしかにアンダーボディでマイナス30kg、サスペンション構成パーツでマイナス9kgの軽量化を実現しているといいますが、それだけでは120kgには及びません。

その内訳は次のようにアナウンスされています。

[軽量化寄与率]
ボディ:約35%
シート:約10%
ドア:約5%
足回り:約15%
外装部品:約5%
エンジン:約10%
内装部品:約10%
その他:約10%

こうして寄与率を見ると、やはり新開発となり骨格の配置を見直したシャシーの貢献度は大きいのですが、それでも軽量化だけに邁進したわけではないといいます。たとえば、フロントのサスペンションアームを支えるサブフレームは、従来の4点止めから6点止めへなっています。

ボディに超高張力鋼板を多用するなどして軽量化にはげみながら、走りを引き締める部位はしっかりと剛性を持たせているのが、新型スイフトというわけです。

●スズキ・スイフトHYBRID ML(FF)主要スペック
車両型式:DAA-ZC53S
全長:3840mm
全幅:1695mm
全高:1500mm
ホイールベース:2450mm
車両重量:900kg
乗車定員:5名
エンジン型式:K12C
エンジン形式:直列4気筒DOHC
総排気量:1242cc
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm
最大トルク:118Nm(12.0kg-m)/4400rpm
電動機型式:WA05A
電動機形式:直流同期電動機
最高出力:2.3kW(3.1PS)/1000rpm
最大トルク:50Nm(5.1kg-m)/100rpm
動力用電池:リチウムイオン電池
変速装置:CVT
燃料消費率:27.4km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/55R16
メーカー希望小売価格(税込):162万5400円

(写真・文 山本晋也)

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この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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