世界的な潮流として、メガサプライヤとIT企業が連携する背景には両者間に補完関係があるためで、自動運転や「コネクテッドカー(つながる車)」の実現にはIT企業の持つ技術が不可欠。
また、IT企業にとっても、熱や振動などが伴う過酷な環境下に製品を搭載するには、メガサプライヤーの技術が必要とされています。
新聞報道などによると、同社はNECから人材を受け入れるようで、AI技術の開発にあたり、自社が持つカメラやセンサーの技術と、NECが持つAIによる「ディープラーニング」(深層学習)技術を融合することで、双方の技術力向上に繋げる模様。
これまで長らく自前主義を通してきたデンソーですが、すでに東芝ともAIの共同開発を発表するなど、積極的に提携戦略を推し進めており、こうした傾向はさらに加速しそうな状況にあります。
デンソーは今回の提携により、いち早くAI技術の実用化に漕ぎ付けることで、激化する競争の中で優位性の確保を図る考えのようです。
(Avanti Yasunori・画像:DENSO)
【関連記事】
デンソーと東芝が自動車向け「AI」技術を共同開発
https://clicccar.com/2016/10/30/411434/
【関連リンク】