2017年モデルの911 RSRにおけるトピックスは、それだけではありません。市販車の911ではリヤエンジンであることがアイデンティティとなっていますが、このレーシングマシンはエンジンをミッドシップに搭載したのです。こうしてエンジン位置を動かしたことによるメリットは、後ろ姿で確認できる立派なリヤディフューザーが生み出すであろう空力性能など多岐にわたると想像されます。
その空力では、ポルシェのLMP1マシン「919ハイブリッド」譲りのトップマウント・スワンネックのリヤスポイラーも注目点。また、空力性能を引き出すために、マグネシウムケースの6速シーケンシャルトランスミッションも新設計されているということです。
(山本晋也)