ビックリ仰天!新型GT-Rの低回転域での柔軟性とワープのような加速感が凄い【等身大インプレ】

■ビックリ仰天、新型GT-Rの極低回転域での柔軟性

ドアを開けて運転席に乗り込むと、高級感がアップしたインパネが迎えてくれます。1000万円超のスーパーカーながら乗用車ベースなので、視界は前後左右とも良好。窮屈な姿勢を強いられることも、視界を遮る構造物もありません。

全幅が広いのがちょっと心配でしたが、運転席からは常時ボンネットが見えるため、車幅が気にならず運転しやすいですネ。何よりどんなに速度域でもクルマが思った通りに動いてくれるので、ドライビングでボディサイズに不安を感じるシーンはありませんでした。

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街中を走り出すと、新型GT-RのATモードは、積極的にシフトアップしていくエコ優先設定であることがわかります。どのギアでも1000〜1500回転の間で粘って走る様子は、まるでディーゼルエンジンのよう。大排気量3800ccの強味を引き出していると思います。

新型GT-Rは、570psを捻り出すモンスターマシンとは思えないほど、極低回転域でもとてつもない柔軟性を備えているのです。

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唯一残念なのは、ATモードでは低回転域に留まりすぎるため、室内にエンジン音がこもりぎみになるところ。でもパドルシフトでシフトダウンすると、パワーがクルマ全体に行き渡り、音も挙動も乗り心地も活き活きして別物に変身したようでした。

とはいえ、本当に高いギアでもよく粘り、6速2000回転強で100km/hが出ますから、ちょっと回しただけでも速度が出すぎてしまうので注意が必要です。