母娘の日常用途だけでなくファミリーユースにも応えられるムーヴ・キャンバスのパッケージング

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使い勝手の面では、国産車初採用の「置きラクボックス」が「ありそうでなかった」といえる装備。後席の座面下に引き出し式のボックスが用意されています。なお、助手席下にも大型シートアンダートレイが標準装備されています。

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高さ30mmの「ケースモード」時は、折り畳み傘やエコバッグ、ブランケットなどの嵩張らない荷物がスマートに収納可能。ボックスを立ち上げると高さが130mmまで増す「バスケットモード」になり、荷物の入った買い物袋や小さめのバッグ、観葉植物など倒したくないモノの積載に対応します。

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積載性も十分に合格点を与えられます。後席は左右分割式のシングルフォールディングで、後席座面を前倒しすると斜めに倒れてやや段差が残ってしまいますが、こちらは後席座面下収納の「置きラクボックス」を採用したことによるもの。

フロアボードの下に大容量のアンダーボックスもありますし、日常の買い物に加えて、週末などに少し長い荷物や大きめの荷物を積む程度であれば十分に使えるでしょう。

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安全面では、軽自動車初の「AFS(Adaptive Front-lighting System)」がトピックス(「G」グレードに標準)。ステアリングの操作に反応して、ヘッドライトの照射方向を的確に照らします。コーナーや交差点などでも進行方向をしっかりと照らしてくれます。

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ダイハツ初となる「パノラマモニター」はメーカーオプション。ボディ前後とドアミラー下に計4つのカメラが配置され、トップ&リヤビューをはじめ、トップ&フロントビュー、両サイド下側を映し出すなど全6パターンの表示が可能。

こちらは、駐車時こそ最も役立つ装備ですが、狭い道でのすれ違いや見通しの悪い交差点などでも重宝します。

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ただし、後退時に自動的にトップ&リヤビューが表示されるのに、「切り返し」するため前進させると、カメラ画像からナビ画像などに切り替わってしまいます。そのため、切り返しのため前進する際、引き続き映像が必要な場合はカメラ用スイッチを押す必要があります。

現在では、前進時に速度が上がると自動的に映像からナビに切り替わる速度感応式が主流になっているだけに少し気になりました。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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