あなたのお家のドアハンドルはどんな形状でしょうか? 身近なはずなのに、聞かれる思い出せないということの一つかと思います。
とりわけこんな質問は、よく考えてみてもなかなか思い出せません。それは、操作があまりにも普通で、意識の中の残りにくいからなのでしょう。つまり、まったく不便な部分がなく何の意識もなく使えてしまっているということでもあります。
では、あなたの車ドアの取っ手はどういう形をしていますか。
車の場合は、それほど種類がないので大体特定できるかもしれません。日本車の場合、ほとんどの車のドアには引き上げるタイプのノブが付いていました。構造的に簡単であることなどから量産モデルでは極めて一般的でした。
当然ながら、カローラでも同じように用いられてきたのです。ちなみに初代カローラから、引き上げ式を続けてきました。
ところが、2000年に発表された9代目から、握るタイプのドアノブが採用されることになったのです。実はこの方式を好むのはドイツ車でした。
がっちり掴む、確実に開ける、確実に閉めるといったように、一つ一つの動作に明確な動きを好む国民性があるとも言われています。
かつてのこのハンドルタイプは、ざっくりと捉えて、大方の特徴は閉めたことをドアノブを引っ張って確認できる点にありました。
たいてい開ける時は2アクションで、ハンドルを握ってボタンを押すなどの構造でロックを解除します。つまりボタンを押さずにそのまま引けば、ドアが確実にしまっていることがわかるのです。
対する引き上げ式は、確実にしまっていることを確認することができないのです。非常に曖昧な話なのですが、確実に閉まったかどうかはドアを閉めた時の音に頼ってきたのです。不思議なもので、ドアがしまらない音を人は認識していて、その場合には反射的に再度閉めようと思うのです。
このあたりのインターフェースは極めてよくできていて、カローラも同様ですが、グリップ式でもワンアクションのものが主流になってきています。つまり握ったハンドルをそのまま引っ張るとハンドル自体が動いて、ロックが解除されドアが開く構造となっているものが増えています。
カローラは9代目以降、グリップ式を採用することになりましたが、前述の構造を持ったものになっています。ちなみにグリップ式は爪の長い女性の爪を傷つけにくという特徴もあると言われています。
現代ではもはや好みの問題ですが、トラディショナルなスタイルは2アクションのハンドル式でしたので、車らしさはあるのかもしれません。
(文:モーターファンアーカイブ:松永大演)
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