クルマを快適に走らせる中で、自動車の変速機にオートマチックが採用されたことは大きな意義を持っているでしょう。特に日本ではオートマチックトランスミッション=ATは極めて一般的となりました。
現代では8速とか9速、10速なども話題に上がっている時代ですが、そんなに多段化したのは本当に最近、21世紀の話といっていいでしょう。
ところがカローラのATは半自動式と呼ばれる、2速の変速機を1980年代まで使っていたのをご存知ですか。1979年代に登場した4代目にまでわたっていたのです。
このATはトヨグライドと呼ばれるもので、初代クラウンなどに採用されたものです。構造的には遊星歯車とトルクコンバーターを組み合わせたもので、遊星歯車の接続方法によって2つの減速比を導いています。ちなみにクラウンは3代目までこの2速式を採用していましたが、1971年登場の4代目では3速式に改められました。
カローラ用の基本は2速目を使う無段変速なのですが、大きなパワーが必要な時などに応じて1速を用いるものになっていました。そんなこともあり、半自動式と呼ばれたりもしました。
そんなシステムは4代目登場時には1300ccのみに採用されていましたが、1981年のマイナーチェンジのタイミングで、1500ccに3速ATを追加設定するとともに、1300ccのATも3速化され、2速ATはようやく終了となったのです。そして翌年の1982年に登場したディーゼルエンジン搭載車には4速ATも採用されました。
(文:カローラせんせい/小林敦志)
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