腰痛持ちに朗報!? 長距離ドライブでも疲れない「動くシート」とは?

レクサスがパリモーターショーで披露する「Kinetic Seat Concept」と呼ぶシートは、長時間運転による疲労の低減だけでなく、旋回時の運転しやすさ向上を目指してデザイン、開発されたまったく新しい形状、機能が特徴。

20160916_01_05_s

乗員の腰の動きに合わせて、シートクッションと背もたれが動き、歩行やジョギングに近い人体の動きをシート上で実現するというものです。

これにより、コーナリング時や凹凸のある路面を走行する時に、乗員頭部の動きが抑制されます。

20160916_01_07_s

ドライバーは目線が安定し、運転しやすさや快適性が向上するだけでなく、腰の動きが身体に適度な刺激を与えるため、長時間運転時の筋疲労を抑えることができるとのこと。ほかの乗員も疲れにくくなるなどの効果が期待できそう。

20160916_01_04_s

見た目はコンセプトらしく斬新もので、蜘蛛の巣パターンのネットは変形が容易になっています。身体の凹凸を包み込み荷重を分散することで、長時間でも快適に座れるだけでなく、シートの薄型化により軽量化に貢献。

放射線状に広がるクモの巣パターンは、背面の中心を肩甲骨の高さに設定することで、中心部を回転軸とする胸郭の動きを誘発。これにより、頭部が安定して高いサポート性を確保するそうです。

20160916_01_08_s20160916_01_06_s

蜘蛛の巣パターンの素材(裏側)には、石油由来ではない人工合成クモ糸繊維を採用。微生物発酵によって、原料となるクモの糸の主成分であるタンパク質を生成し、紡糸・加工した新素材で、衝撃吸収性(タフネス)に優れるという利点があります。

(塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
続きを見る
閉じる