9月4日(日)に開催された、歴史と伝統を誇るイタリアGP。レースウィーク中、衝撃的なニュースが2つも飛びこんできましたよね。
フェリペ・マッサ選手(ウィリアムズ)の引退発表と、ジェンソン・バトン選手(マクラーレン)がアンバサダーとしてマクラーレンと2年契約更新発表。もちろん、9月8日(木)発売の「F1速報イタリアGP号」にもこの2人の発表について詳しく記載されています。
■THE TRUTH OF F1 NEWS
今季限りでF1を去ることを明らかにしたマッサ選手の記者会見は、木曜日の昼過ぎに行われました。ウィリアムズのモーターホームには入りきれないほどの人々が詰めかけ、マッサ選手はスタンディングオベーションを受けます。
感極まって涙を浮かべるマッサ選手に、思わずもらい泣きしたチーム関係者やメディア関係者も少なくなっかったそうです。
引退発表の場がモンツァだったのには、理由がありました。
「モンツァを選んだのは、10年前にミハエル(シューマッハー)が引退発表をした場所だったから。彼が2006年末で1度目のF1引退を決めたから、僕は2007年もフェラーリに乗ることができたんだ。」(フェリペ・マッサ)
■緊急レポート 急転直下、バトン残留へ
マクラーレン・ホンダが土曜日の予選後に、毎回行う定例会見。
通常はふたりのドライバーとレーシングディレクターのエリック・ブーリエ、そしてホンダから長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者が出席し、レースの見通しなどを語ることになっているそうなのですが、この会見に登場したのは、マクラーレン・グループCEOのロン・デニス、そしてバトン選手の2人だけだったのです。
ロン・デニス氏は「来季はフェルナンド(アロンソ)のチームメイトとして、ストフェル・バンドーンを起用する。ジェンソンとは2018年までの2年契約を結んだ。来季からはアンバサダーとしてマシン開発をはじめ、重要な役割を担ってもらう。必要ならレース出場もありえる」と発表。
バトン選手は
「シュミレーターに乗ったり、よりいいチームになるよう、できる限り力を貸す。でも基本的には17年は、自分の決めたスケジュールで生活する。家族と頻繁に会うことを始め、F1にすべてを捧げてきたために、これまでできなかったことが山ほどある。トライアスロンにもっと出たい。来年はそういうことを、思い切りやり遂げるつもりだよ。」
「グランプリの現場にも、せいぜい2、3戦しか来ないつもり」
と語っています。また、親しいイギリス人ジャーナリストに、「18年は絶対に復帰できるから」と自信たっぷりに話していたそうです。
個人的に一番の衝撃だった、大好きなバトン選手の発表。移籍でも引退でもなく、「休養」って……!? チームに残留するのは嬉しいですが、やっぱりレースをしているところが見たかった(涙)。
グランプリの現場にも2、3戦しか来なくて本当に2018年にレース復帰できるのでしょうか。不明な点が多々ありますが、残りのレースを楽しく走ってほしいなと願うばかりです。