2016年秋登場!新型インプレッサはカタログ燃費以上に実用燃費を重視し向上させる!

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一見すると、従来モデルと代わり映えしないように見えるリニアトロニックですが、ケースから新設計で、なんと全体の8割が新造されているという力作です。

そのポイントは軽量化とレシオカバレッジ(変速比幅)の拡大という2つ。

まず軽量化については、トランスミッション全体で7.8kgも軽くなっています。新型エンジンに合わせてトルクコンバーターの小型化、フロントデフを2ピースの溶接タイプとしたこと、ケースの設計変更、シャフトの工夫などが軽量化の要因です。

そして、新型インプレッサのパフォーマンスに効果的なのがレシオカバレッジの拡大です。従来は6.28だったレシオカバレッジは、新型では7.03へと広がりました。同じCセグメントではDCTで6.3~6.4、ステップATで5.7~6.6くらいといいますから、ライバルを凌駕するレベルになったのです。

レシオカバレッジが広がると、ローギア側の加速性能も、ハイギア側の燃費性能も向上します。つまり、新型インプレッサはキビキビ走り、エコロジーなトランスミッションを手に入れたというわけです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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