「選択と集中」という言葉を聞いたことはあるはず。
強みを活かせる分野にリソースを注ぎ込み成果を上げるものであり、特定の分野にお金を惜しまないというポリシーを持つ人は意外と多いです。
かくいうワタクシはファッションやグルメには無頓着な一方で、クルマを妥協したくないと思っている次第であります。
そんなワタクシが理想とする1台は、見るたびに惚れ惚れするデザインと、血眼にならずとも速く正確に走れる性能と、優雅な乗り心地を兼ね備えたモデルであり、ポルシェのミッドシップスポーツカー「718ボクスター」と「718ケイマン」は選択肢のひとつとして注目していました。
さっそく購入を検討してみたわけですが、どうにも周囲の反応が冷たい。
彼ら曰く、ポルシェオーナーは特別なスキルで富を得ており、一等地に築いた白亜の城には家族用と奥さん用のクルマが並べてあり、ポルシェは3台目でなければならないそうです。
それを聞かされたワタクシは意気消沈し、ポルシェは諦めて、みんなが選んでいる堅実なクルマを選ぶべきだと自分に言い聞かせました……
しかし、運命のイタズラか、目の前には「718ボクスターS」があり、その真価を自分の目で見極めるべきだと囁いているのです。