駐車中と走行時でモードが切り替わり、駐車中はソーラーバッテリーにためて、ある程度たまると駆動用バッテリーに移すという制御がされています。走行中は駆動用バッテリーではなく、12Vの補機バッテリーに送られます。
電装品などを動かす12Vのバッテリーの電気は、駆動用バッテリーから送られてくるシステムになっています。そのため、ソーラー充電システムのぶんだけ駆動用バッテリーの負担を減らせ、結果として燃費を良くすることが可能。
ソーラー充電システムは、最大出力180Wのパネル、車内のソーラーECU、ソーラーバッテリー(ニッケル水素)からなり、先述したようにソーラーバッテリーは発電電力の一時保管用電池として機能。
また、太陽光発電によってどれくらい発電されたかは、発電時の表示だけでなく、累積の発電量もインパネの大型ディスプレイで確認できます。
なお、ソーラー充電システムによるEV走行距離(充電量のJC08モード電費換算値)で、最大6.1km/日、平均2.9km/日だそうで、年間にすると約1000kmをソーラー充電システムでまかなえると試算されています。
(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)