テールゲートに埋め込まれたカメラの映像をルームミラーに映し出すという「スマート・ルームミラー」は、サードシートにフル乗車しているときや荷物を満載している際に、損なわれがちな後方視界を確保してくれる技術で、先代セレナをはじめ日産の各車にディーラーオプションとして用意されていました。
しかし、新型セレナに採用された「スマート・ルームミラー」は従来のものとは大きく異なります。
最大のポイントはカメラからモニターへの伝送方法をデジタル方式としたこと。さらにダイナミックレンジを拡大(70dB→100dB)、フレームレートの増大(30fps→60fps)に加え、HDRを採用しています。
これにより、あらゆるシーンでクリアで応答遅れを感じない映像をミラーに映し出すことの成功しています。実際に目にしてみれば、そのクリアさに驚くことでしょう。
また、ミラー下部のレバーで、通常の鏡に切り替えることもできるので、万が一の故障時の心配もありませんし、車内の様子を見たいというニーズにも対応してくれます。
(写真:冨士井明史 文:山本晋也)