【クイズ】初期型スバル360のこのスイッチはな〜に?

さてこのスイッチ、実はテールライトのスイッチだったのです。

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当時、ヘッドライトとテールライトの点灯スイッチは別で、しかもテールランプに近い場所にあったのです。作りとしては合理的です。配線が短くコストダウンにも軽量化にも繋がります。

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エンジンだってセルモーターが発明される以前は、車外でクランク棒を回してかけてたわけですから、そう考えるとそれほど不思議でもないでしょう。

暗くなってきたらクルマから降りて後ろに回ってテールライトのスイッチを入れる。「そんな不便な時代があったんだ、今は便利になって幸せだな」と思うのも「そんなにのんびりしていたんだ。いい時代だったんだろうな」と思うのもあなた次第です。

(clicccar編集長 小林 和久)

※おまけ

このスバル360コマーシャルは、屋根は幌で開きますが、オープンエアを楽しむコンバーチブルではありません。

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コマーシャル=商用でトラックなのです。そのため、屋根を開け、リヤサイドウインドウを倒すことで大きな荷物を後部に積むことができる、いわば軽トラだったのです。

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この記事の著者

編集長 小林和久 近影

編集長 小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務める。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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