首都直下地震からの復旧の第一段階となる「道路啓開」ってなんだ?

ここ数年、日本各地で大きな地震や噴火が続発しています。

そうした中で、ドライバーとして首都直下地震に備えて覚えておきたい言葉が「道路啓開(どうろけいかい)」ではないでしょうか。

道路啓開というのは、災害発生によって混乱した道路を緊急車両が通行できるように最低限の瓦礫処理を行ない救援ルートを確保すること。地震災害時の復旧作業のファーストステップとして重要な作業です。

作業内容としては、大地震により放置されてしまった車両を、ジャッキ付き台車やレッカー、フォークリフトなどを使って車両を移動するというものになりますが、そうした手間を減らすよう大地震発生時にクルマを置いて逃げる場合は、ドライバーとしてはクルマにカギを残しておいて、移動しやすくしておくことは重要事項です。

また震度6弱以上の大震災の場合は、緊急車両の通行を確保するために道路交通法に基づいた交通規制が敷かれることも覚えておきたい情報です。

たとえば東京都においては、国道4号、国道17号、国道20号、国道246号、目白通り、外堀通り、高速自動車道・首都高速道路が第一次交通規制の対象となり、都心方向への車両通行が禁止されます。

kotukisei

(図表引用:警視庁)

【関連リンク】

警視庁:大震災発生時の交通規制はこのようになります
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/saigai/jishin/kotsukisei.html

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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