新しい3008は、内装に関しても明確なスタイルを打ち出しています。
まず、ドライバー視界の中で極小径ステアリングの上方にメーターパネルが位置する、プジョー独自の「i-コクピット」が、さらなる洗練と進化を遂げました。
具体的にはメーターパネルが12.3インチの液晶モニターに、ダッシュボード上には8インチ・タッチモニターが配され、2画面環境となったのです。
液晶メーターパネルの中央にナビ地図を、左右にボビンメーターで速度とタコメーターを表示させるなど、走る上で必要な視線の移動をより減らしつつ、情報表示の自由度は高まっています。
好みに応じて「リラックス」や「スポーツ」といった表示テーマも設定できますし、タッチモニターの側にはインフォテイメントが集約され、アップル&アンドロイドのスマホと音楽や通信機能と連携可能です。
加えて新たに4種類の芳香を用意するパルファン・フレッシュナーを備えるなど、香りまでパーソナライズできます。
液晶化による物理的なボタン廃止といえば、これまではメーカーのコスト削減の気が強かったのですが、新しい3008はそこもユーザーがメリットに感じられるよう、キチンと磨き上げてきました。
初代3008から受け継いだトグルスイッチに、ピアノの鍵盤を思わせる質感の高いデザインと繊細なタッチを実現したのです。
これはエアコンの温度調整やハザードランプ点灯といった日常的な操作を通じて、指先に軽く確かなストロークが感じられ、クルマに触れることそのものが心地よくなるような、触覚上の工夫といえるでしょう。まさに五感をくすぐるSUVたらんとしているのです。