【スバル・レヴォーグC型試乗】注目の新グレード「STI Sport」は乗り心地がいい!

スバルのスポーツツアラー「レヴォーグ」が年改(マイナーチェンジ)により、C型へと進化しています。B型から欧州への輸出をはじめたレヴォーグですが、彼の地におけるリクエスト(静粛性や安全性の向上)を日本向けにも盛り込んだというのがハードウェアの進化ポイント。

そしてグレード体系を見直し、最上級グレードとして「STI Sport」を1.6リッター、2.0リッターのいずれにも設定したのが大きな変更点となります。合わせて、2.0リッターのGT(標準サス仕様)などが廃止され、全6グレードへと整理されました。とはいえ、GT-Sグレードにブライトパールの新内装色が設定されるなど、ユーザーの選択肢は増えているといいます。

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さて、注目は新たに登場したSTI Sport。2.0リッター車で比較すると、その価格差は27万円。具体的にはビルシュタインサスなどを備える2.0GT-Sグレード(アドバンスドセーフティパッケージ装着車)が367万2000円なのに対して、2.0STI Sportは394万2000円となっています。

しかし、その変更点は、価格差以上と感じます。ボルドー&ブラックの専用レザーシートにSTIロゴの入ったメーター、ドアトリムも専用で、ボトルホルダー部分には専用にフェルト素材が貼られ、ゴトゴト音を低減。STIという響きからハードコアなスポーツ仕立てを想像していると拍子抜けするくらいのプレミアムな印象です。排気量に関わらずレヴォーグの最上級グレードとして設定したというのも納得のムードを醸し出しているのです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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