554万円〜という戦略的価格を付けたプラグインハイブリッドのBMW 330 eの走りは?

さて、330 eの魅力はなんと言ってもモーター駆動らしく低速域の力強さ、スムーズかつ静かな走りでしょう。

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状況に応じてモーターとガソリンエンジンをバランス良く使う「AUTO eDrive」、最速120km/hまでモーター走行が可能な「MAX eDrive」、バッテリー残量を最大50%まで増やせる「SAVE Battery」の3つに加えて、シフトレバーをM/S側に倒すことで充電量を最大80%まで増やせる「CHARGE Battery」と、走行モードを選べる点もプラグインハイブリッドならではの長所といえそう。

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最も気になるのは、BMWらしいフットワークを味わえるかどうか、という方も多いでしょう。

部分的とはいえ電動車両らしく重量を感じさせる乗り味に加えて、それをカバーするためか、パワーステアリングの手応えが妙に軽く感じるのが少し気になります。また、乗り心地はMスポーツだと路面によってはやや硬めに感じられるシーンもありました。

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PHV化されても前後重量配分50:50にするなど、BMWらしいこだわりはコーナリング時の重心の低さという恩恵を得ているとも受け取れますが、バッテリー搭載による低重心フィーリングは好みが分かれそうです。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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