オムロンは、運転手の行動や状態をセンシングし、安全運転に適した状態かを判定する「ドライバー運転集中度センシング技術」を搭載した、世界初の車載センサーを開発したと発表しました。
この車載センサーに搭載されている「ドライバー運転集中度センシング技術」は、画像センシング技術に「時系列ディープラーニング」という最先端のAI(人工知能)技術を組み合わせているということです。
オムロンでは、運転手の健康状態が急変し、運転の継続が困難な状況に陥ってしまうことによる事故の複数発生や、自動運転の実現にむけた運転手の安全運転を支援する技術開発が求められていることを背景に、運転手が安全運転に適した状態かをリアルタイムに判定できる技術開発を進めてきました。
今回の車載センサーのキモである「ドライバー運転集中度センシング技術」は、画像センシング技術に最先端のAI技術「時系列ディープラーニング」を取り入れて、カメラで撮影した映像から、運転手が運転に適した状態かをリアルタイムにレベル分けして判定することができます。
オムロンは、この技術を搭載した車載センサーを2019年〜2020年に発売される自動運転車などへ搭載することを目指しています。
新開発の車載センサーの特長は次の3点です。
・運転手の行動/状態をセンシングし、運転に適した状態かをリアルタイムにレベル別に判定できる
・多様な運転手の状態を手のひらサイズのカメラ1台で判定できる
・ネットワーク接続を必要としない車内で完結したシステムでもリアルタイムに判定処理が可能
オムロンは、当技術のデモンストレーションを、2016年6月8日(水)から10日(金)まで開催された「第22回 画像センシングシンポジウム SSII2016」および、2016年6月27日(月)から30日(木)に、アメリカ・ラスベガスで開催される「CVPR Industry Expo 2016」に展示します。
(山内 博・動画、画像:オムロン)