スズキの鈴木修会長がCEOを辞任、本田副社長は辞任へ

認証取得時の排ガス試験において国土交通省へ提出する走行抵抗値における会社ぐるみの不正が発覚したスズキ。6月29日の株主総会を前に、スズキのボードメンバーが決断を下しました。

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6月8日に開催した取締役会において、鈴木修 代表取締役会長(CEO)がCEO職を辞退、そして技術系のトップといえる本田治 代表取締役副社長が退任することを内定したのです(正式な決定は株主総会終了時)。

理由はシンプルに「経営責任の明確化」。不正が起きた理由を国土交通省に報告したことで、この問題に道筋をつけたということでしょう。

そのほか、役員報酬の減額やカットも発表されています。

これにより走行抵抗値の不正問題に幕を引こうという狙いが見えます。果たして、次期CEOには誰がつくのかにも関心が寄せられるといえそうです。

※人物写真は新型アルト発表会など過去の撮影です。

(撮影:小林和久 文:山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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