この本を出版したのは、自動車関連が得意な三栄書房。企画は音楽系制作物に強い金羊社クリエイティブワークス。この2社の接点から生まれたのが、このウルトラマニアックな本というわけです。
「ビーチ・ボーイズ、クレイジーケンバンド、矢沢永吉、一連のジャズの名盤等々を代表的な例として、レコードやCDのジャケットにクルマが映っている、いわゆるカージャケは昔から魅力的なものが多いことから、10年くらい前から音楽とクルマの結びつきを分かりやすく見せたビジュアル本を作れないものかと画策していました」
とは、本書の編集長・竹部吉晃さん。
「でも、いざ作り始めると、その数の多さに収拾がつかず、どのようにまとめたらいいのか、かなり悩まされました。年代で切るのか、音楽ジャンルで切るのか、車種で切るのか。最初は音楽ジャンルでという話もありましたが、最終的にまず年代で切り、その次に音楽ジャンルということが決まっていきました」