ホンダの米国現地法人アメリカン・ホンダモーターは、現地時間2016年5月24日にアキュラブランドの新型「NSX」北米仕様車の量産第一号車をラインオフし、納車したと発表しました。
新型「NSX」第一号車のオーナーとなったのはリック・ヘンドリック氏で、彼は2016年1月に行われたチャリティーオークションにおいて、120万USドルでその権利を落札しました。落札金は米国の2つのチャリティー団体に寄付されたということです。
話題の新型車をオークションで落札し、落札金額をチャリティー団体に寄付するというところは、いかにもアメリカ風です。
新型NSXの量産は、専用工場として設立されたオハイオ州メアリズビルの「パフォーマンス・マニュファクチュアリング・センター(以下、PMC)」で行われ、今回の北米仕様車を皮切りに、各地域向けの新型NSXが順次生産されるということです。
第一号車のオーナー リック・ヘンドリック氏は次のようにコメントしました。
「この素晴らしい新型NSXの第一号車を手にすることと、これを通じてチャリティーに貢献できることは、非常に特別な瞬間であると感じています」
PMC NSX生産プロジェクトリーダー クレメント・ズソーザ氏のコメントは次の通りです。
「今日は、我々PMCにとって大きな夢が実現した日であり、このオハイオで30年以上にわたり培ってきた生産技術や知見の集大成となる日です。NSXのデザインや生産においては、熟練したスキルを持つエキスパートたちが集まり、高いクラフトマンシップによる大きなイノベーションを実現しています」
アメリカン・ホンダモーター副社長 アキュラ担当役員 ジョン・イケダ氏は次のようにコメントしました。
「新型NSXはアキュラのDNAをまさに体現するモデルです。この夢の商品を他のお客様にも早くお届けしたいと思っており、これを契機として今後もさらにアキュラを発展させていきます」
(山内博・画像:ホンダ)