パシフィコ横浜に500社を超える自動車関連企業の展示会「人とくるまのテクノロジー展 2016 横浜」。その会場で目を引いたのは、生産設備や検査装置で自動車産業を支える八光オートメーションのブースです。
そこでは、タイヤが横向きに回っていました。
マイクロ波や超音波を使った非破壊検査装置も開発・製造している同社、この展示はタイヤ製造時にゴム部分に異物が混入したことで起きる、まるで「す」のような隙間を見つけるシステムのアピールだったのです。
しかも、TOYOタイヤ(東洋ゴム工業)が製造現場で使用することが決まっているという検査システム。会場ではゆっくりと検査していましたが、実際には製造されたタイヤを全数チェックできるほどスピーディな非破壊検査が可能といいます。
こうした具体例からもわかるように、自動車関連製品の品質向上には、検査機器の進化も重要な役割を果たしているというわけです。
(撮影・文 山本晋也)