ホンダS2000は1999年~2009年まで販売された2シーターFRオープンスポーツカーで、久しぶりにホンダが作ったFR車ということで話題になりました。
搭載されるエンジンは1999年~2005年までは2L直4DOHC VTEC、そして2005年~2009年までは2.2L直4DOHC VTECで、ミッションは6速MTのみというこだわりです。
中古車情報サイト・カーセンサーnetによると、現在S2000の中古車は全国で210台流通しています。チェックしたこの1カ月の間、流通台数は大きな動きはないのですが、平均価格は何とわずか1カ月で23万円も値上がりしています。
しかし、この値上がりはS2000の中古車を購入しようと考えている人にとって、とてもポジティブな値上がりと捉えることもできます。
それは中古車の平均走行距離見てみると、1カ月前は7.5万kmだったのですが、現在は6.8万kmまで減っているから。
これは走行距離の少ない中古車が市場に出回ったというサインと言えるからです。そこで、さらに細かく、年式ごとの相場の動きを見てみると今回、S2000の中古車が値上がりした理由がハッキリと見えました。
S2000の中古車が値上がりした理由は2007年~2009年までわずか2年しか販売されなかった、最強モデルタイプSの中古車が市場に出回ったからです。
モデル末期に登場した2.2タイプSは元々販売台数が少ないため、なかなか市場に出てきませんでした。しかし、この1カ月で30台まで増えています。
価格は255万~488万円で新車時価格の399万円を上回る物件が9台もあるのです。さらに、この価格のS2000ならばフルノーマル、無事故車が中心なので、高コンディションのS2000を探している人にとっては絶好の買い時を迎えた!と言えるのではないでしょうか。
2.2タイプSの中古車がこれだけ市場に出回るのは最後かもしれません。このチャンスを見逃さないようにしてください。
(萩原文博)