シミュレータ体験の次は、お待ちかねコルベットZ06の実車のテストドライブです。
ヤナセのスタッフから「ATとMT、どちらを試乗しますか?」と訊かれたので、当然MTをお願いしました!それから少しすると、市販車とは思えない猛々しいサウンドでやってきたのは
一見、ル・マンシリーズに出場しているコルベットC7.R。しかしナンバープレートは付いています。
このクルマの正体は、GM本社から公認された唯一のレーシングコルベットのレプリカなのです。カラーリングと古賀選手が展開しているコルベット専門のパーツブランド「REVORIX」のエアロキット、カーボンリアウイング、超軽量鍛造ホイールで迫力満点です。
コルベットの大きなドアを開けて、コクピットに収まると、これが意外と使い勝手のいい車内でした。
走行性能を追求したスポーツカーは、車内の操作系もドライバー寄りに配置(オフセット)されているので、カーナビ、エアコンの操作もラクなものです。
エンジンを掛けると6.2L V8エンジンのサウンドが車内に入ってきます。シフトの下にあるダイヤルで走行モードを切替可能です。
悪天候時の「W」ウェザーモード、市街地は「E」エコモードというコルベットにはあまり似合わないモード、山道などのワインディングの「T」ツアー、高速走行やサーキットの走行会がメインの「S」スポーツモード、そしてサーキット全開走行モード「T」トラックモードが選択できます。
スポーツモードに切り替えるとエンジンサウンドがよりマッシブになります。今回の試乗では、そのサウンドを体感するためスポーツモードでドライブしました。
1速に入れてクラッチを繋げた瞬間、見た目からは想像できない従順さで走り始めました。
最高出力659馬力、最大トルク89.8kgmのモンスターはとっても良い子なものでした。交差点を曲がる際の徐行からでもほんの少しアクセルを入れていけばスムーズに加速します。
ステアリングもハンドル操作の多い市街地でも疲れなさそうな軽快さを感じさせてくれました。運転しながら「普段使いでも十分いけるな」と思ったら、古賀選手が既に日常生活でC7 Z06を愛用をしているそうです。