トヨタは、各国で行っている社会貢献活動の一環で、ベトナムトヨタがベトナム公安省の交通警察局と共同で「トヨタ安全運転インストラクター養成プログラム」を実施した、と発表しました。
この養成プログロラムでベトナム初の8名のインストラクターが誕生した、ということです。
ベトナムでは昨年、約23,000件の交通事故が発生し、8,671人が事故死したという厳しい交通状況。そのため、ベトナムトヨタは「安全運転インストラクター」の養成に着手しました。
トヨタからはテストドライバーや安全運転インストラクターとして30年以上の経験を持つ神野氏が講師として同養成プログラムに派遣され、運転姿勢、ハンドル操作などの基礎から、緊急回避ブレーキやスラローム走行など3S走行(Safety, Smooth, Speedy)中心に高度な運転技術の訓練を実施しました。
ベトナムトヨタのトゥロング氏は
「交通事故防止は、お年寄りやこどもの行動を理解し、常に思いやりの心を持ち、運転することなど多くを学びました。今後自分が教えていく立場として、教えていただいたことをしっかり伝えていきたいと思います。」
と感想を語っています。
2014年8月から2015年10月までに5回の講習が開催され、2016年3月9日にはインストラクター認定試験が行われました。
運転技術と交通安全の指導方法について試験を実施した結果、8名の受講生全員がインストラクターに合格したということです。
3月11日には卒業式典が開催され認定証が授与され、列席したベトナム公安省のタン副大臣、トヨタの小平副社長など関係者からインストラクターに対して、ベトナムの交通安全への期待が述べられました。
(山内 博・画像:トヨタ)