日本の特許出願件数は2001年を頂点にして減少傾向が続いています。
そのなかでトヨタが特許登録件数でトップになったのは、トヨタの技術開発が活発であることを表していると言えます。
それでも20・30年前には特許登録件数のトップは2万件を越えていたものです。それと比べれば、今年のトヨタの4,614件という件数は1/4程度にしか過ぎません。
その理由は、最近の特許出願は多項制を利用してひとつの出願に複数の発明を記載することが主流になっていることも一因だと思われます。つまり、ひとつの特許出願の中身が濃くなっているのです。
不振がつづく電機メーカーに代わり、今後のトヨタをはじめとした自動車メーカーの特許登録件数の動向に注目が集まっています。
(山内 博・画像:特許庁)