ボルボの新プラットフォーム「SPA」の採用に得たものは多く、ホイールベース、オーバーハング、車高、全高に制限はないため、デザインの自由度まで左右しているそうです。
もちろん走りへの効果は絶大で、軽量化と前後重量バランスの改善により、快適さを維持しながらドライビングプレジャーを向上させています。
重量は先代比で125kg減。また、サードシートスペースの最適化も図られていて、身長171cmの私なら足元も頭上も狭さを感じることはなく、大人でも実用になる広さが確保されています。
また「自前」になった新世代パワートレーンの「Drive-E」戦略は、限られたソリューションを活かすこともあり、「4気筒以上は作らない」という単純明快なものですが、電動化にも対応し、新型XC90にはPHEVも設定されています。
ボルボ自慢の安全面では、ボロンスチールを多用(全体の33%)することで重量増を抑制しながら強固なボディ構造を実現しているなど、新プラットフォーム「SPA」を採用した、新世代ボルボの最上級SUVにふさわしい進化ぶりが目を惹きます。
(文/塚田勝弘 写真/佐藤靖彦、塚田勝弘)
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