特に軽量化と空力面では各部の見直しが0.01グラム以下、0.01ミリ以下の単位で行われ、見た目で大きく変わるのはフロントグリルがふさがれたことで、エンジンルーム内の空気の流れまで厳密に検証しているとのこと。また日中の走行では補助ライトを無くすなど、慣性モーメントを最小限に抑える努力も惜しみません。
なお、補助ライト付のグリルに交換するための時間は、ルーティーンピットワークで充分間に合うとのことです。
だからこそ、スタッフが並ぶ記念写真では協力企業、サプライヤー各社のみなさんも一緒に写ります。
またレースメカニックには今年も販売ディーラーから6名の方が参加し、NBRチャレンジの経験を各々の販売ディーラーに持ち帰り、お客様に接していくとのことです
今年のNBRチャレンジはクラス優勝が目標であることは変わりませんが、それにもまして、予選9分切りという新たな目標を掲げての参戦となります。それだけマシンに大きな自信があるということでしょう。
ただひとつ、心残りなのは午後のセッションで単独クラッシュを喫してしまったこと。ドライブした山内選手に大事はありませんでしたが、マシンはかなりダメージを負ってしまったようです。
しかしながらリストリクター制限によるパワーダウンを一丸となって克服したSTIと協力企業のみなさんですから、きっと不死鳥のごとく復活することは間違いないでしょう。
2016年5月28日〜29日の決勝では、晴れやかな姿を期待します。
(写真・文:松永和浩)