VW「ゴルフ」らしい走りはトゥーランの大きな強みでミニバン向き!

やや硬質な乗り味、大型化されても揺るぎのないボディの剛性感、ロールは許しながらも上屋の動きを抑えたフラットライドは日本のミニバンではなく、いかにもドイツ的なテイストで、ファンなら「これだよ、これ!」と納得できるはず。

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ゴルフとの違いはもちろんボディサイズと重量の差ですが、発進時と制動時に少し重さを感じさせるものの、動き出してしまえば見た目ほどの重さを感じさせず、コーナーでは非常に正確な舵の利きによりボディのコントロールがしやすいという美点も享受できます。

しかも、パワステの初期応答性は過敏過ぎず、直進安定性との両立も図られている印象。

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オールアルミ製となる1.4L TSI(直列4気筒DOHCターボ)エンジンは、150ps/5000-6000rpm、250Nm/1500-3500rpmというスペック。

とりたててパワフルというワケではありませんが、瞬時に変速する7速DSGによりシーンを問わず必要なパワー感が得られるもので、高速巡航でも不足はなさそう。

とくに最大トルクが得られる1500rpm手前からターボの利きが感じられるので、より力強い加速が可能。しかもDSGの完成度の高さもあってかターボラグも感じられないためスムーズに速度を乗せていくことができます。

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フラットライドといえる乗り味を得ている新型ゴルフ・トゥーラン。3列目は子どもなら不足のないスペースが確保されていますし、多人数乗車のミニバンとして乗員みんなが安心して乗れる走りも大きな魅力でしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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