V8スーパーチャージャー搭載、キャデラックCTS-Vの洗練されたパフォーマンスに惚れ惚れ

キャデラック「Vシリーズ」は、同ブランドのラグジュアリー性にレーシング譲りのパフォーマンスをプラスしたスーパースポーツセダンを目指したもので、外観はベースモデル同様ですが、中身は別物というスペシャルモデルです。

そして、最新のCTS-Vでは外観もかなり異なっています。

ハイパワーエンジンをしっかりクーリングするために開口部を広げたフロント周りはもちろん、ワイドタイヤを収めるフェンダーや空力性能を高めるリアスポイラーなど、その違いは全身に及んでいます。

エンジンルームの熱気を放出するエアベントを備えたボンネットはカーボンファイバー製。スペックBでは、フードベントやフロントスプリッター、リアスポイラーにディフューザーがカーボンファイバー製となっています。

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中身も別物です。ストラットタワー周辺にはじまり各部にブレース類を追加することで標準モデルとなるCTSに対して20%もの剛性アップを果たしているといいます。

シャシーではキャデラックの特徴といえる磁性流体を使った可変減衰力ダンパー『マグネティックライドコントロール』の制御はもちろん、サスペンション剛性を全面的に向上させ、サーキット走行にも対応したパフォーマンスが与えられているというのもセールスポイント。ブレーキはブレンボ製キャリパーを採用、フロント6ポット、リア4ポットとなっています。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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