イタリアの少数生産メーカー・パガーニは、ゲームの影響もあってか、スーパーカーメーカーとしては驚くほど日本では知名度が高いメーカーです。
パガーニの長であるオラチオ・パガーニは、経営者でありデザイナーです(写真左の人物がパガーニ氏)。
パガーニ社の「アトリエ」で誕生するクルマ達は、その1台1台に魂が宿っており、2台と同じ仕様のクルマは存在しません。
パガーニ氏は、選ばれた顧客が120%満足できるクルマを長考を重ね提案し、丁寧に形にしていきます。オーナーの元に届けられたパガーニは、「時速300km/h以上で走れる芸術品」と評されることもあります。
今月から開催されているジュネーブモーターショーで、アメリカでまだ正規ディーラーがなかった時にパガーニ・ゾンタに惚れ、パガーニ氏とも交流が特に交流が深かったベニー・ケイオラ氏のイニシャル「BC」を授けたスペシャルモデル「ウアイラBC」をワールドプレミアしました。
開発当初から目撃情報が多く、巨大なリアウイングからクローズドコース専用車ではないかと噂されていましたが、パガーニが持てる技術を注ぎ込んで製作したウアイラBCは、プレミアスーパースポーツカーとして僅か20台のみ、公道でそのオーラを振りかざす事が許されたのです。
心臓部にはAMG製の6.0L V12ツインターボが搭載され、789馬力を発生します。組み合わせるトランスミッションは、レーシングカーでお馴染みXTRAC社製のウアイラBC専用開発7速シーケンシャルMTです。75ミリ秒という素早いシフトチェンジとベースモデル比4割減の軽量化を実現し、車重は驚異の1218kg!
3秒で0-100km/h加速をこなし、最高速は350km/h以上になります。エアロダイナミクスもレーシングカー並の巨大リアウイング、フロントホイールアーチのダクト、フロントアンダースポイラーとカナードにウアイラのアイデンティティーの4枚の独立可変フラップで高速走行時の安定を向上させています。