さて、「T-Cross Breeze」の全長は4133mmで、現行の「Cross Polo(クロスポロ)」よりわずかに長く、ホイールベースも2565mm(現行ポロは2470mm)と少し長くなっています。全幅はドアミラーを除いて1798mmと、ポロクラスのモデルよりワイドになっています。ソフトトップを閉じた場合の全高は1563mm。
エンジンは、ストップ/スタートシステムとエネルギー回生機構を備えた1Lのガソリン直噴ターボエンジン(TSI)と7速DSGの組み合わせで、110psを発揮する同エンジンは、ドライバビリティに優れ1500rpmから175Nmの最大トルクを発生するのが特徴です。
車両重量は1250kgに抑えられていて、0-100km/hは10.3秒で加速し、最高速度は188km/hに到達。燃料消費量、CO2排出量も、5.0L/100km、115g/kmに抑制されています。なお、容量40Lの燃料タンクを搭載した「T-Cross Breeze」の航続距離は計算上800kmに達するとのこと(欧州値)。
外観は、非常に幅広いラジエータグリルと細いヘッドライトが特徴で、LEDヘッドライトの下に光の繊細なアーチを描き出すLEDのデイタイムランニングライトや、フォグランプ周囲に設置されたLEDによる大型のリングなどにより個性を演出。
コンセプトカーらしいインテリアは、操作レバーとパワーウインドウのスイッチ、およびソフトトップの開閉スイッチをのぞき、タッチセンサー機能を備えた操作パネル、もしくは新開発のバイワイヤー式になっているほか、ジェスチャー・コントロールも採用されています。
「T-Cross Breeze」が市販モデルになった際にどんな姿で登場するか分かりませんが、Bセグ級のコンパクトSUVは世界的流行となっているだけに(クロスポロがあるとはいえ)、できるだけ早い投入を期待したいところです。
(塚田勝弘)