生活が変わるタイミングで、身近なところではヘアスタイルや洋服、さらには部屋の模様替えなど“これまでとは違う”を取り入れたいと思っている方は少なくないはず。
そして、なかには新生活でクルマが必要になる方もいるでしょう。一般的にクルマは便利な移動手段として捉えられており、多くの場合は燃費や実用性が重視され、いわゆる売れ筋のクルマを購入しています。
しかし、クルマは実は立派な自己表現のツールでもあります。
そこで今回は、乗っているだけで“これまでとは違う”雰囲気を演出してくれる個性派コンパクトカーを5台ピックアップ。新生活のパートナーに選んでみてはいかがでしょうか?
・MINI
個性派モデルの筆頭といえば、やはり「MINI」でしょう。レトロな雰囲気が漂う小柄なボディは上品ながらも適度に崩しているような絶妙なデザインで、それこそ近所でのショッピングから高級ホテルのロビーまで、あらゆる場面にもスッと馴染んでしまいます。
日本ではBMW傘下で2001年から現在に至るまで、すでに3世代に渡って販売されていますが、狙い目は初代モデル(2001~2006年)。実は登場当初からデザインは好評で現行モデルとの違いはわずかなのです。
グレードは「ONE」「クーパー」「クーパーS」の三種類が用意され、エンジンの排気量のほか性能が異なります。オススメはシリーズ最強の「クーパーS」。1.6Lターボを搭載し、「MINI」の魅力でもあるゴーカートのようなダイレクト感ある走りを楽しませてくれます。
・BMW 1シリーズ
BMWが2004年に発売した5ドアハッチバックが「1シリーズ」です。同社のラインナップにおいて最も手頃なモデルとして投入したのですが、キドニーグリルと称するデザインアイコンが与えられたデザインは見紛うことなくBMW。
小柄なボディで実用的な居住空間と荷室を用意するためにはパワートレーンを車両の前方に集中させる前輪駆動方式を採用するのが一般的ですが、「1シリーズ」は後輪駆動方式を採用。スペースの広さではライバル車に一歩譲るものの、前輪が操舵、後輪が駆動と役割を分けたことによる運動性能の高さを獲得。ついついクルマでの移動が楽しくなってしまうはず。
・プジョー208
フランスの自動車メーカーであるプジョーが2012年から現在まで販売しているコンパクトカーが「208」です。
昨年10月には外観とパワートレーンおよび安全装備が変更されましたが、柔らかな曲線を描くフォルムやシックな雰囲気が漂うインテリアなど、登場当初から人気だった点は踏襲。改良を経たことで、改良前モデルはさらに手頃になり、100万円に迫るほどになっています。
・ルノー ルーテシア
同じくフランスの自動車メーカー「ルノー」が販売するのが「ルーテシア」です。開発のコンセプトとして“LOVE”を掲げ、たしかにその独特な外観は人を引き込むかのような魅力が漂っています。
搭載するパワートレーンは1197ccという小排気量エンジンにターボを組み合わせて出力と低燃費を両立。ただし、トランスミッションは6速デュアルクラッチのため、ふつうのオートマのようなクリープ現象による細かなコントロールは難しく、例えば勾配のある駐車場などは注意が必要です。
・アルファロメオ147
この「147」について、とやかくいうのは野暮かもしれません。とにかくデザインがすべてであり、実際2002-2003グッドデザイン賞を受賞した経歴があります。オススメは2004年に行なわれたフェイスリフト後のモデルであり、そのデザインに携わったのは工業デザイナーとして超有名なジョルジェット・ジウジアーロです。
ちなみに、パワートレーンは1.6Lと2.0L 直4のほか3.2L V6も用意。トランスミッションはMTとATを用意しますが、ATは故障すると高くつくとのこと。
(今 総一郎)