そんなわけで大きく進化したわけですが、バイクのエンジンは見た目のイメージを大きく左右します。
「空冷エンジンのあのデザインが良かったのに」っていう人達も多いわけです。
しかしご安心あれ。エンジンの見た目は先代から変わっていません。ラジエターもフレームの間に配置されていてほとんど目立ちません。
ちなみにトラのエンジンはバーチカルツイン。これはシリンダーが直立した二気筒エンジンのこと。
これが当時のモデル、シリンダーが直立していて美しいでしょう(?
トライアンフは60年代からバーチカルツインの美しいエンジンの代表として知られていて半世紀以上たって水冷になった今でもその美しさが受け継がれているというわけです。
こちらはT120エンジンのデザインスケッチ。
こんな感じで美しさとフィーリングを大事にしながら作られていったわけです。
もう一つ注目したいのは爆発間隔。難しい説明は抜きにしますが、今までは360度クランクといって同じ間隔で爆発しており「ドッドッドッドッ」という感じでした。それが今回のモデルはすべて270度クランク。「ドドッ、ドドッ、ドドッ」といように二回続けて爆発したら少し間をおいて二回爆発します。
これによって振動が少なくなり、独特な鼓動感や排気音も生まれます。ただ、360度クランクのフィーリングが好きだった人達もいるわけで、そんな人達に新しいエンジンがどんな風に受け入れられるのか、気になるところ。
でもトライアンフの人達も360度と270度に関しては、徹底的にテストや調査をして最高と思われるものを作っています。どんなフィーリングになっているのか、今からとても楽しみです。
(ライター:後藤 武/Moto Be バイクの遊び方を提案するWEBマガジン)
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