メルセデス・ベンツGLEの試乗時は、時間の都合から短時間の味見程度でしたが、低速域から圧倒的といえる分厚いトルクで、2.3t(GLE 350 d 4MATIC Sports)を超える重量級ボディをものともせずにグイグイと加速させていきます。
高速域のパンチ力を確認することはできませんでしたが、日本の交通事情ならパワー不足を感じさせることは皆無といえるはず。
また、9速ATの「9G-TRONIC」もウルトラスムーズといえる変速フィールで、ギヤレシオは非常にクロスしていることもあり、ノイズやショックを感じ取ることは難しいほど。
アメリカが主力市場となっていたMクラスは、先代まではやや大味な乗り味でしたが、現行(Mクラス)登場時からすでに乗り心地も洗練されています。
車名がGLEになり、さらに良好な乗り心地になっている印象で、ロールを抑えたSUVらしからぬ走りなど、シャーシの熟成も進んでいるようです。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)
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