新型ESPの特長は、ギヤボックスの内部機構を小型化することで、従来比約13%減の軽量化に成功。
また、トルクセンサ自らの機能監視を始動時に自動点検することにより安全性を高め、更にアイドリングストップ時にバッテリー給電性能が低下する場合でもEPS作動を持続できるようにした点です。
1. 軽量化
トルクセンサ:センサ機構の構造を最適設計することにより小型化
減速ギヤ:ギヤ噛合いの解析から歯面形状を最適設計することにより小型化
ギヤボックス:ダイカストの鋳巣制御で強度・伸びを向上させ、剛性を維持しながら薄肉化
2. アイドリングストップ時の作動維持性向上
アイドリングストップ時はバッテリー給電性能が低下するので、トルクセンサの駆動電源を低電圧化し、バッテリー電圧が低下してもEPSが作動できるようにしました。
3. 安全性の向上
従来、EPSはトルクセンサを自ら機能監視させながら作動しています。今回トルクセンサの監視機能に始動時点検を加えました。これによりEPSの安全性をより向上させています。
(山内 博・画像出展:日本精工)