トヨタが衛星利用による高精度な「自動運転」を実現する!?

従来の衛星通信アンテナは衛星を捕捉するため、パラボラ形状をしていますが、 Kymeta社の開発品では液晶技術とソフトウェアを用いることで、電子的に衛星を補足するため、平面形状にできるのが特徴。

そこでこのアンテナをルーフ上に組込んだMIRAIの実験車両を製作。意匠的にもスマートに纏められています。

TOYOTA_MIRAI

大量データを瞬時にやり取りできる衛星通信技術を利用すれば、専用の3D地図データを必要とする自動運転にはうってつけといえそうです。

というのも、同社は先頃「つながる化」の推進にあたり、車載通信機「DCM」(データ・コミュニケーション・モジュール)の搭載率を高めるべく、ビッグデータを扱う「TBDC(トヨタ・ビッグデータ・センター)」を設置すると発表したばかり。

TOYOTA_MIRAI

同施設と車両間を衛星通信で「つなぐ」という発想があっても不思議ではありません。

Kymeta社の平面アンテナ技術により、自動運転に必要な膨大なデータを衛星を介して高速通信できれば、自動運転の信頼性を飛躍的に高めることが可能となり、他社に対するアドバンテージに繋がります。

トヨタの今後の「つながる化」推進に向けた動向が大いに注目されます。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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