今回取り上げるFIAT 500Xは、ひと目で500シリーズの系譜に連なるモデルと分かる雰囲気に仕立てられているのも見事ですが、ボディサイズは全長4250×全幅1795×全高1610mm(FF)で、FIAT500の全長3545×全幅1625×全高1515mmから大きく拡大されています。
AセグメントのFIAT 500からBセグメントとCセグメントの中間的なサイズにまで大きくすることで、ファミリーユースに対応。
FFモデルは街乗り中心、4WDなら雪国にも十分に対応するという今どきのクロスオーバーらしい展開になっています。
パワートレーンは、FFが1.4Lの直列4気筒ターボ+6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)で140ps/230Nmというスペック。トルクオンデマンド式の4WDも同じ1.4Lターボですが、170ps/250Nmというアウトプットで、9ATとの組み合わせになっています。
ライバルは数あるCセグメントの中でもMINIクロスオーバーやMINI クラブマンなど遊び心のあるモデルや、286万2000円(FF)〜334万8000円(4WD)という価格設定ですから日本のミドルクラスSUVなども選択肢に入ってきそうです。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)