新型BMW7シリーズが上質な乗り心地を得ているワケとは?

また、得意とするフットワークの良さだけでなく、スムーズで静粛性の高い走りも魅力ですが、乗り心地に関する装備をはじめ、安全、快適面、そしてインターフェイスにまで新しい試みが盛り込まれています。

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スポーティな「M Sport」でも、すこぶる上質といえるほどの乗り心地を実現していますが、先代から最大15%削減したというシャーシの軽量化も含めて、「カーボン・コア」と呼ぶボディ構造が効いているのは間違いないでしょう。

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さらに、電子制御式ダンパーの「ダイナミック・ダンピング・コントロール」に加えて、前後軸にセルフレベリング機能付のエアサスペンションを全車に採用。また、前方の路面状態をステレオカメラでモニタリングし、同ダンパーとスタビライザーを制御する「エグゼクティブ・ドライブ・プロ」も全グレードに標準装備されています。

カメラで路面の凹凸を検知し、サスペンションを制御するのは現行Sクラスの「ロードサーフェススキャン」が世界初。

高級車ではフロントカメラの搭載が標準化されつつあるいま、路面を監視して乗り心地に反映させる方式はさらに広がるかもしれません。

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ほかにも、車高調整機能を活かして、35km/h以下の低速走行時では車高を20mm高くすることが可能で、街中のちょっとした段差などを乗り超える際に威力を発揮するほか、高速走行時などに「スポーツモード」を選択すると、車高が10mm下がり操縦安定性をさらに高めることができます。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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