劣悪な環境下でおいてもドライバーが発進したいという思いに対して、電子デバイスがサッと介入して思いのままに動かしてくれるというのは決して出過ぎた介入ではないと思います。
安全な領域で楽しく運転することができるように、まるで黒子のようにi-ACTIV AWDがクルマをコントロールしてくれていると言えるでしょう。
以前の4WD車は車両重量が重くなり燃費も悪化していましたが、今回の試乗車であるアテンザワゴン2.2XDLパッケージで比較すると、車両重量が+70kg、JC08モード燃費は2km/L悪化するだけに抑えています。
実際に今回のインプレッションでも16km/Lを超えていて、JC08モード燃費20.4km/Lの80%以上の達成率を記録しました。
私もスタッドレスタイヤを履かない4WD車オーナーです。都心でも冬になれば雪が降ることもありますし、大雨で路面が滑りやすくなることもあります。仕事柄長距離ドライブもする機会が多く様々な路面状況下で運転することがあります。4WDはその本来ドライバーが神経質になる部分をカバーしてくれる安全装備の一つだと考えて選んでいます。
(文:萩原文博/撮影:前田惠介)