「ルーテシア ルノー・スポール トロフィー」はしなやかな乗り心地!?

「シャシー スポール」よりもフロントを20mm、リヤを10mm下げ、40%硬くされた足まわりは、サーキット走行を前提として開発された専用セッティングが施されています。

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運転席と助手席、後席にも座る機会がありましたが、全長の短いスポーツハッチにも関わらず路面からの突き上げは抑制されていて、かなり減衰されている感じを受けます。

フロントサスペンションは、マクファーソンストラット、リヤはトレーリングアームで、「シャシー スポール」と同じ形式。

また、ルーテシアR.S.に採用されているダンパーのHCC(ハイドロリック コンプレッション コントロール)も「ルーテシア ルノー・スポール トロフィー」にも搭載されています。

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フロントサスペンションに採用されている「HCC」は、メインダンパーのハウジング内部にセカンダリーダンパーが仕込まれたもので、バンプストップラバーの役割を持たせることで適切な減衰が得られるものだそう。

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もちろん「HCCによる減衰」のみを体感するのは不可能でしょうが、トータルでの乗り心地のまとめの巧みさは感じるころができました。

しかも冒頭で紹介したように、今回紹介した「トロフィー」の登場までラインナップされていた「シャシー スポール」よりも40%硬くなっているそうですが、それを顕著には感じさせない足まわりの作り込みは、他メーカーの参考にもなりそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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