クリーンディーゼルエンジンの2.8L 直列4気筒ターボは、177ps/450Nmというスペックで4.0L V6ガソリンと比べると100psも見劣りしますが、トルクは70Nm増強されており、実際の走りは街中から高速域まで不足はありません。
現在のラインナップでは、クリーンディーゼルターボか、残っている2.7Lガソリンという選択肢になります。
後者は今夏の一部改良でトランスミッションを4ATから6速ATに多段化するとともに、エンジンを改良し燃費を8.5km/Lから9.0km/Lに向上させています。
価格は同グレード間で単純比較すると、クリーンディーゼル仕様が2.7Lガソリン仕様よりも約62万〜約74万円高い設定で、軽油とレギュラーガソリンの差額、2.8km/Lというカタログ燃費の差だと相当走らないと燃費で元を取るのは難しく、尿素水も必要。
しかし、クリーンディーゼルエンジン仕様は、エコカー減税の対象になるほか、CEV補助金を利用すれば最大で約24万円が給付されます。差額は40〜50万円に縮まれば長く乗る(距離も)という条件付きで付き合う選択肢もありそう。
2.7Lの直列4気筒ガソリンは163ps/246Nmというスペックで、車両重量も2040kgと2160kgあるディーゼルよりも大人2人分くらい軽いとはいえ、ディーゼルのトルクフルな走りにはかないませんから、ディーゼルの走りが好きで利点を感じられる方にはディーゼルを、街中中心であまり長距離を走らないならガソリンという手もありそうです。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久)
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